鯉しちゃった@層雲峡
2月上旬、論文の公聴会を終えるや否や飛行機に飛び乗り、念願の北海道へ。
初めての北海道。
研究室の後輩から「滝登るものとか、あたし、鯉くらいしか知らないんですけど……」とドン引かれながらの出発です。
ずっと外で遊べなくてたまりにたまっていたので、新千歳に降り積もる雪だけでもう、テンションうなぎ登り。
ひゃっほーぅい!!
本当は大雪の山に登る予定だったけれど、翌日はどうも天気が悪そう……
というわけで、層雲峡へ行ってアイスクライミングをしました。
朝は寝坊して9時。
マイナス20°Cの凍てつく寒さの中、七賢峰の滝にトップロープを張りました。
車道からは40分ほどのアプローチなのだけれど、銀河の滝などのもっと有名でアクセスのいい滝にみんな行っているのか、他に誰もいなくてとても静か。
初めてのアイスクライミングが層雲峡の滝貸切だなんて、贅沢すぎるにも程があります。
おニューの縦爪アイゼンに中古のアックスで、いざ。
こ…こわい。
滝、そびえたってる。
それに、アックスがね、刺さらないのなんのって。
剣道やってたから棒的な何かを振る力はそれなりにあるかと思っていたけれど、
硬すぎる氷にパキーンパキーンと跳ね返され続けているうちにあっけなくパンプ。
うきゃー楽しい!
燃えちゃう!
落ちたりテンションかけてもらったりしながらもなんとか2トライ目でトップアウト。
その後2回ほど登って終了。
集中し始めるとあっという間でした。
かっこよさげに写るアングルにまわりこんで撮ってくれた。
(登っているように見せかけて実はセルフ入ってます)
夢中になって登ってるうちにすっかり暗くなっちゃって、気温が低すぎるせいでリヒトも暗い。
帰り道は暗闇の徒渉でキノコ雪踏み抜いてぽっちゃんしてしまいました。
さらにその翌週も七賢峰に行ってみると、先週我々のつけたトレースを泥棒しているけしからんヤツが……!
鹿と野ウサギです。
はい。人間の来た形跡なし。
しかも、1週間の間に滝が成長してますます堅く大きくなってる。
案の定の貸切状態で、前回より少し上に終了点を作り、前回は脆くて登れなかったバーチカルなシャンデリア部分を攻めてみたりして楽しみました。
平爪アイゼンでがんばってリード&ビレイしてくれたパートナー氏に感謝。
アイスクライミングは初めてで、最初に取り付いた時には到底登れる気がしなかったけれど、だんだん慣れてくるとすっごく楽しい。
もっとやりたい、もっともっとやりたい。
これは……もしかして:恋 鯉
安定した氷で、他のパーティーに気を遣うことなく思う存分あれこれ試したり遊んだりできて、これ以上ないくらい貴重な初体験でした。