体調不良江馬小屋谷
何故かは思い出せないがすこぶる体調が悪かった。
身体が重くてぼーっとしてフラフラする。
パートナーも、日頃の不摂生が祟ってぶっ倒れていた。
だけどもなんでか入渓点に来てしまった。
台高は江馬小屋(エマゴヤ)谷、という、美しい響きの名前の。
もういいわ…遡行はいいわ…動けへん…どうせ天気も悪いんやろ…
とうわごとを言いながら車の中で再眠をくり返す。
だいぶ日も高くなってきた頃、ふと外を見ると、ん? 晴れてる…?
こんな時間から遡行は無理やけどゴルジュの手前くらいまで見物に行ってみよか〜
てな感じで遡行準備。
晴れてて目の前に沢があるのに入らないという選択肢はない。
馬鹿である。入渓してしまった。
入渓早々、行合のゴルジュ。
狭いゴルジュは私の大好物。
キャッキャキャッキャ。
水量は、うん、多い。
白泡を飛び越えるにもいちいち勇気を出す。渡渉は太もも〜腰上。
こんな水圧は久しぶりでなかなか楽しい。
陰鬱な沢、大大大好き。
前日に降った雨でそこかしこにたくさんの白い花が落ちていて、巻きはお花畑の上を歩いているようだった。
ほんとは五ヶ所滝のゴルジュまで見たかったんだけど、五ヶ所滝ゴルジュ見物の巻きをルーファイして提案したらパートナーから「あんなの登れないよー」の返事。
いや少々厳しいながらも登れると思うんだけど。
違うルートが見えてたのかな。
まあ、そもそも私も軽くふらついてるし、緊張感のある行動はやらない方が身のためだし、ここまで登ってこの谷にはまた来るって決めたから、ここで引き返してもいいよ。
そんな軟弱な根性により、あっさりと引き返してしまった。
ほんと、また行かなきゃな。
はじめからちゃんと遡行する気がなかったとはいえあまりに早く終わってしまったので、入渓点付近で渡渉訓練やらロープワークの練習やらをしておうちへ帰った。
健全な休日は健全な平日に宿る・・・!(自戒